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2019/05/01

◆お知らせ◆

令和元年5月より診療時間が変更になります。

月曜・火曜・木曜
9:30~18:00
水曜
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金曜
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土曜
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昼休みは13:00~14:00

午前の受付は12:30まで。(水曜日は13:30まで)
最終受付は診療時間の30分前までとなっています。
日・祝は休診
お間違えのないようにご来院ください。

2019/02/27

◆お知らせ◆

治験について 当院では抗うつ薬治療抵抗性のうつ病(20~64歳および65歳以上)の治験を行っております。興味のある方は当院までご連絡ください。詳細はこちら

2018/08/30

治験について

当院では児童思春期うつ病(9歳~17歳)の治験を行っております。
興味のある方は当院までご連絡ください。

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2017/07/13

ドクタ-美根の過敏性腸症候群治療教室

2014年9月24日 水曜日

ドクター美根の過敏性腸症候群教室

クター美根の過敏性腸症候群治療教室(美根:元九州大学大学院教授、元福岡大学教授)
平成26年9月24 日
第11回
過敏性腸症候群の方の治療においては、便通をうまくコントロールすることは非常に重要なことです。
もし薬物で便通がうまくコントロールできれば生活上の制限が随分と減ります。
では薬物を用いた過敏性腸症候群の便通コントロールはどのように行うのでしょうか?
過敏性腸症候群の多くの方においては、下痢が続く、便秘が続く期間があるなど、時期によって主な症状が異なります。また過敏性腸症候群の方の場合、薬物で下痢を止めると今度は便秘で苦しむなどということがすぐに起こり、薬物によるコントロールも結構、難しいものです。

実際には便通異常をコンロールするために以下のような薬を用います。
過敏性腸症候群の方では、単独の薬物では便通を充分にコントロールすることはなかなか困難なものです。しかしながら便通状態、症状の個人差を考えながら薬を使い分けすることで、かなり有用なコントロール手段になります。
1. 便通異常改善薬
・ポリカルボフィルカルシウム[商品名はポリフル、コロネル]
下痢、便秘症の両方の症状に有効とされる有用な薬です。
2. 下痢改善薬(止痢薬)
・ロペラミド[商品名はロペミン、他のジェネリック薬品]
下痢症状を改善するのにかなり使いやすい薬です。
・タンニン酸アルブミン[商品名はタンナルビン]、ケイ酸アルミニウム[商品名はアドソルビン]は昔から使われている薬です。
・リン酸コデイン どうしても排便できない状況(トイレがない乗り物に乗るなど)におかれる時に、頓服で使います。下痢で悩まされている方にはとても有効です。とても強力で有用ですが便秘を誘発するので、常用はしない薬です。
・ほかにイリボーなどがありますが、私はあまり投与経験がありません。
3. 便秘改善薬
・酸化マグネシウム(カマグ、マグラックス錠、他のジェネリック薬品)
過敏性腸症候群の方の便秘には、この薬物を用いるのが最も適しています。本来は胃薬なのですが、便が柔らかくなる副作用があるので、この副作用を利用して便秘を改善させます。腸管の刺激はしないので腹痛などの悪化はありません。普通は1日に0.5~1.5gをのみますが、個人差があり、軟便になるようだったら服用量を減らします。便秘が強いようであれば服用量を増やします。

*過敏性腸症候群の方には、大腸刺激性下剤といわれる、センナやセンノ
シドが入っている薬物(商品名 プルゼニド、アローゼン、ヨーデルS
など)、ラキソベロン(商品名です)など腸管を刺激する下剤は可能な
限り投与しないようにします。
腸管を鋭く刺激するので、便秘は一時的に改善しても、腹痛、腹部不快感などの腹部症状を悪化させます。このような刺激性下剤を長期間使用すると、腸管そのものの形状変化が起こり、運動機能が低下してますます便秘しやすくなります(腸管が緩んで伸びきってしまい、腸管粘膜に色素沈着が起こります)。
やむを得ない時にだけ頓服で使うのが原則です。
その他
腸内細菌叢の乱れを正すために活性生菌製剤(ビオフェルミン、ラックB、レベニンS、ビオスリーなど)を投与します。効果がある場合もあれば、ほとんど効果を認めない場合もあります。
(文責 美根和典)

投稿者 脇元クリニック | 記事URL

2014年9月10日 水曜日

ドクター美根の過敏性腸症候群教室

ドクター美根の過敏性腸症候群治療教室(美根:元九州大学大学院教授、元福岡大学教授)
平成26年9月10 日
第10回
病態の理解、生活リズムの修正などができても改善しない過敏性腸症候群の方はたくさんおられます。そのような方には薬物治療を行います。
過敏性腸症候群の薬物治療はどのように行うのか?
1. 消化管機能調節薬(消化管機能改善薬)
ドンペリドン[商品名はナウゼリン、他のジェネリック薬品]
全てのタイプの過敏性腸症候群に使える消化管機能調節薬です。元来吐き気止めとして作られた薬ですが、腸管の運動を滑らかにする作用があります。消化管のドパミン受容体に作用します。軽症の方では結構、効果を示します。
トリメプチン[商品名セレキノン、他のジェネリック薬品]
過敏性腸症候群に以前からよく用いられる薬物です。最近は薬局で市
販もされています。消化管のオピオイド受容体に作用して腸管運動を
滑らかにします。作用は穏やかであり劇的な効果は期待できません。
重症の過敏性腸症候群の方ではあまり効果は示さないでしょう。

2.鎮痙薬(抗コリン薬)
腸管のけいれん様の激しい運動を抑えます。とくに腹痛を和らげる目的で使用します。腸管のけいれんによる下痢や便秘の改善も目的とします。腸管のアセチルコリン受容体に作用します。軽症の過敏性腸症候群の方には効果があります。中等症以上の方にはわずかな効果しか認めないか、ほとんど効果を示さないことが多いでしょう。
チキジウム[商品名 チアトン、他のジェネリック薬品]を処方することが私は多いのですが
メペンゾラート [商品名 トランコロン、他のジェネリック薬品]
もよく使われています。

以上述べたように消化管機能調節薬、鎮痙薬(抗コリン薬)は有用な薬物ですが、残念ながら劇的な効果を示すことはほとんどありません。
過敏性腸症候群の治療においては便通のコントロールは非常に重要になります。次回は便通異常の治療薬についてお話しします。
(文責:美根和典)

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