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2018/08/30

治験について

当院では児童思春期うつ病(9歳~17歳)の治験を行っております。
興味のある方は当院までご連絡ください。

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2017/07/13
2017/03/10

ドクタ-美根の過敏性腸症候群治療教室

2018年11月 7日 水曜日

ドクター美根の過敏性腸症候群治療教室

ドクター美根は平成30年11月からブックスクリニック福岡
https://www.boocsclinic.com/fukuoka/index.html
で診療を行うようになりました。

投稿者 脇元クリニック | 記事URL

2018年5月31日 木曜日

ドクター美根の過敏性腸症候群治療教室

過敏性腸症候群はストレスと強い関係がある その2:ドクター美根の過敏性腸症候群治療教室(美根和典:元九州大学大学院教授、元福岡大学教授)
2018年5月31日木曜日
第30回
【過敏性腸症候群はストレスと強い関係がある その2】
思春期という時期に生活の大半を過ごす学校の教室にいる時に腹痛に引き続いて便意におそわれた場合、気楽にトイレに行けない、教室を抜け出られないという状況があります。同級生に対して恥ずかしいいという感情が強く起こります。時に、排便をからかってはやし立てるような心ない同級生もいます。また頻回に教室を抜け出ることになると、サボっていると勘違いして「たるんでいる!」と怒り出す教師もいます。
それでやむを得ず、必死でトイレを我慢して気分が悪くなります。授業にも集中できない、試験も失敗してしまうなどということが起こります。
両親も当初は心配して病院を受診させますが、結果的にいろいろな検査を受けても異常はみつからないと言われ、「やはり本当は学校に行きたくないだけなのかもしれない」という疑念さえでてきます。
過敏性腸症候群にもとづく症状で苦しむ上に、症状にともなう恥ずかしさや周囲に理解してもらえないという辛さが加わります。
以上のような思春期に限らず、一般的に過敏性腸症候群の発症や悪化に関係するストレスとしてはどのようなものがあるのでしょうか? 
自分が抱えているストレスについてご本人が意識していることももちろんありますが、何がストレスになっているのか気づいていない場合も多いものです。
就職、転勤、転職、転居などは、対人関係や生活環境の著しい変化を伴うのでしばしば過敏性腸症候群発症の引金になります。
ご自身の離婚、両親の離婚も大きなストレッサーになりしばしば過敏性腸症候群の発症や悪化と関係します。
「症状が始まったころは強いストレスがあったが、今はそのことは解決していて、特に仕事や人間関係のストレスはない。それなのに、なぜこんなに下痢、腹痛が続くのだろうか?」と不思議がっている方がしばしばおられます。
特にこれといった生活上のストレスや悩みはないという場合でも、ほとんどの方において、過敏性腸症候群の症状そのものが何よりも強いストレスになってしまっています。外出や人と会う前に「下痢、腹痛で突然トイレに行きたくなるのではないか?」という予期不安が強く起こります。中止できない、逃れられない用事がある時は不安がより高まります。そして多くの方が一日中、このような不安と闘っている結果、学校の成績が落ちた、仕事の能率が上がらないなどと新たな支障が出てきて精神的にも疲れ果ててしまいます。
すなわち過敏性腸症候群の方においてはその強い腹部症状や便通の異常そのものが大きなストレスになっていると言えます。
(文責 美根和典)

投稿者 脇元クリニック | 記事URL

2018年3月15日 木曜日

ドクター美根の過敏性腸症候群治療教室

過敏性腸症候群はストレスと強い関係がある その1:ドクター美根の過敏性腸症候群治療教室(美根和典:元九州大学大学院教授、元福岡大学教授)
2018年3月15日木曜日
第29回
【過敏性腸症候群はストレスと強い関係がある その1】
多くの過敏性腸症候群の方の発症やその経過には心理的社会的ストレスがとても大きく関係しています。
では、どのようなストレスが過敏性腸症候群の発症と関係しているのでしょうか?
過敏性腸症候群の症状が起こり始める時期として最も多いのは思春期です。この時期は子供から大人になる途上であり、いろいろな不安に満ちており、感受性がとても強いものです。また家族以外の他人との関係を意識し始めて、異性への関心も強くなっており、もっとも恥ずかしさを感じやすい年ごろです。
この年代が生きる世界としては学校生活が大きな比重を占めます。そして学校に行けない、学校を休むということが起こればしばしば大問題になります。
高校・大学受験や試験勉強に伴うストレスが大きくなり、そのための疲労や挫折などが起こる時でもあります。クラス、クラブ活動での友人との葛藤、競争や失恋などでもひどく悩みます。また両親の影響から独立して自分らしさを求める時期であり、しばしば父親や母親とも激しく対立します。
このようなストレス状況はかなりの頻度で小腸、大腸の運動機能異常を引き起こします。その症状としては、腹痛やそれに引き続く下痢のためにトイレに駆け込む、腹がグルグル鳴る、オナラが出ることなどがあります。これらの症状は多くの同級生がいる中で起こるため強い恥ずかしさを伴います。また他人に腹鳴やオナラの音が聞こえないか、オナラの臭いが気づかれないかととても気になります。もし気づかれたり、そのことでからかわれたりしたら、もっとも恥ずかしさを感じやすい年ごろの人にとっては死ぬほどつらい体験になります。
このように特に思春期においては、強い腹部症状が学業や日常生活に支障をもたらすだけでなく、それに伴う強い「恥ずかしさ」がさらにストレスレベルを大きくします。(文責:美根 和典)

投稿者 脇元クリニック | 記事URL

2018年2月 7日 水曜日

ドクター美根の過敏性腸症候群治療教室

心因性嘔吐症、神経性嘔吐症 その2:ドクター美根の過敏性腸症候群治療教室(美根和典:元九州大学大学院教授、元福岡大学教授)
2018年2月7日水曜日
第28回(心因性嘔吐症、神経性嘔吐症 その2)
心因性(神経性)嘔吐はどのようなメカニズムで起こるのでしょうか?
脳の中脳という部分にある嘔吐中枢がいくつかの経路をとおして刺激されることで、嘔吐や吐き気症状が出現します。感情刺激や学習された記憶が直接、脳の嘔吐中枢を刺激する経路があります。また、不安、抑うつなどの感情やストレスが消化管の機能異常を引き起こし、そのことが自律神経を介して嘔吐中枢を刺激して嘔吐や吐き気を生じさせるという経路もあります。多くの場合、この両者が関係しています。
とても嫌いな人に会う、嫌な状況に遭遇する時に、日本語では「吐き気を催す」「ムカつく」としばしば吐き気という身体反応を用いて、強い不快感、嫌悪感などがストレートに表現されます。これはほとんどの人において「吐き気」という身体症状とネガティブな感情が強く関連していることを示しています。
また条件反射も大きく関与しています。吐き気は条件反射が形成されやすい症状の一つです。「吐き気」という身体症状は、特定の不快な場面や状況ととても結びつきやすく、その場面を思い浮かべることや、その場面に直面することで吐き気、嘔吐が出現します。
心因性嘔吐と診断した方を診察すると、胆道系機能異常と同じような胆道部の圧痛、叩打痛を認める場合がしばしばあります。このような場合は、ストレスや心理的疲労が胆道系機能異常を引き起こし、そのことが嘔吐を介して症状を引き起こします。
このようなメカニズムを考慮して工夫をして心因性嘔吐の治療を行います。
少し時間はかかりますが丁寧な心療内科的治療で、症状が改善し生活上の支障もなくなる方はかなり多くおられます。
(文責:美根 和典)
(参考:内科領域、消化器病学という専門領域においては意外なほど、心因性嘔吐症という概念はいまだ確立していません。消化管機能異常の国際的な分類では機能性嘔吐症の中に入りますが、その原因としてのストレスや心理的因子の関与についてはまだ議論中であるという扱いになっているのが現実です。)

投稿者 脇元クリニック | 記事URL

2018年1月11日 木曜日

ドクター美根の過敏性腸症候群治療教室

心因性嘔吐、神経性嘔吐:ドクター美根の過敏性腸症候群治療教室(美根和典:元九州大学大学院教授、元福岡大学教授)
2018年1月11日水曜日
第27回【心因性嘔吐、神経性嘔吐】
過敏性腸症候群と同じように、消化管機能異常によって起こると考えられる心因性嘔吐(神経性嘔吐)についてお話しします。
内視鏡検査をしても食道、胃、十二指腸に特に異常はなく、また他の内臓の異常がないにもかかわらず、吐き気、嘔吐をしばしば生じて生活に支障をきたすようになっている場合、消化管機能異常の一つとして分類されている機能性嘔吐症と診断します。
機能性嘔吐のかなりの例で、不安・緊張、抑うつなどの情動やそれを引き起こすストレスがその発症に強く関与しています。それで機能性嘔吐症のことを心療内科、心身医学の分野では早くから、心因性嘔吐または神経性嘔吐と呼んで診断、治療がなされてきました。近年しばしば耳にする、いわゆる"嘔吐恐怖"といわれているものの大多数は心因性嘔吐に含めてもいいのではないかと思います。その多くの方において、「外出したら吐くのではないか?」、「乗り物に乗ったら吐くのではないか?」、「人ごみの中で吐いてしまうのではないか?」という不安がとても強くなり外出そのものも困難になっています。特に「外食をすると吐くのではないか?」という不安が強く、人と食事をする約束ができないという方が多くいます。ストレス状況、不安が強い状態、心身が疲労している状況で吐き気が続く人もいます。多くの場合は不安、緊張が関係していますが精神的な疲労状態、気分の落ち込みと関連して吐く人もかなりいます。
過敏性腸症候群ほど頻度は高くありませんが、心因性嘔吐(神経性嘔吐)で苦しんでいる方は少なからずいます。そしてそのために社会生活に大きな支障をきたしている場合がしばしばあります。吐き気、嘔吐症状を訴えて内科や消化器科を受診しますがX線検査や内視鏡検査では異常を認めず、ほとんどの場合積極的な治療には至りません。また一般的な吐き気止めや胃薬をのんでも多くの場合、著明な効果はありません。
次回は心因性嘔吐、神経性嘔吐が起こるメカニズムについてお話しします。(文責 美根 和典)

投稿者 脇元クリニック | 記事URL

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