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2018/04/12

◆お知らせ◆

ゴールデンウィークの休診日は
5月2日、3日、4日、5日、6日となっております。
5月1日及び5月7日は通常診療です。

2017/11/18

◆お知らせ◆

12月16日(土)より毎月第3土曜日は16時までの
診療となります。
14時からは特に初めての方を中心に診療を行いますので
ご利用ください。

2017/07/13

ドクタ-美根の過敏性腸症候群治療教室

2017年3月22日 水曜日

ドクター美根の過敏性腸症候群治療教室

機能性ディスペシア(機能性胃腸炎)について その3 参考:胆のう機能異常(胆道ジスキネジー):ドクター美根の過敏性腸症候群治療教室(美根:元九州大学大学院教授、元福岡大学教授)
2017年3月22日水曜日
第24回
【機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)について その3  参考:胆のう機能異常(胆道ジスキネジー)】
機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)は"胃、十二指腸の何らかの機能異常にもとづいて発現する上腹部症状を呈するもの"と国際的な分類では約束(定義)されています。
一方、上腹部痛の原因として胆のうと胆管(あわせて胆道といいます)の機能異常が原因となって胃付近の痛みが生じることがしばしばあります。これを胃の機能異常とは異なるものとして、胆のう機能異常(胆道ジスキネジー)と呼びます。
参考までに胆のう機能異常(胆道ジスキネジー)についても簡単にお話ししたいと思います。このような方の腹部を診察すると、みぞおち(心窩部といいます)の少し右寄りの部位に強い圧痛(押したときの痛み)や叩打痛(叩いたときの痛み)をしばしば認めます。その圧痛の部位はおおむね胆のうに一致し、みぞおちの痛みは胆のうから発生しているのではないかと考えられる場合が多くあります。あたかも胆石発作のような痛みです。しかしながら腹部超音波検査などで、胆のうに胆石や胆のう炎などの病変がないことはすぐに明らかにできます。このような場合、私たちは、胆のう機能異常(胆道ジスキネジ-)と診断してきました。
私の臨床経験からは、胃の付近に激痛が起こる場合は、胃機能異常よりも胆のう機能異常にもとづく場合の方が多いのではないかと感じています。丁寧な診察をすることで胆のう由来の痛みであると判断することは可能なのですが、胆のうの機能が異常であることを客観的に証明するのは意外に困難なものです。
 胆のうの機能異常で激しい胃部の痛みが起こることがあるということを知っておくのはとても重要なことです。そしてこの異常が生じる大きな原因として精神的疲労、心理的ストレスが大きな役割を果たします。治療としてはストレス状況への適切な対処、胆のうの運動異常を改善する薬投与、抗うつ薬を用いて心理的疲労を癒すことなどにより多くの場合痛みはかなり改善します。
(胆のう機能異常によると思われる痛みに対して、内視鏡的に胆のうを切除するといういささか乱暴な治療が世界的にもしばしば行われてきました。この胆のうを切り取るという治療法の効果については、最近はかなり疑問視されています。)
(文責 美根 和典)

投稿者 脇元クリニック