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2017/07/13

院長ブログ

2016年11月14日 月曜日

発達障害について(再々考)

またかと言われそうですが、再度発達障害について述べます。
皆さん、医者が発達障害と言うと、何もかもわかっている病気と思われるでしょう。医者の言うことにはそれなりに重みがあります(何か、前にも同じことを述べたような)。
しかし、発達障害についてはこれが果たして正しい診断なのか、医者仲間でもいろいろな意見がいまだにあります。以前は生後の環境、たとえば親子関係に誘因があるとか言われた時期もありましたが、ここ30年以上前から脳の病気、とされています。環境はほとんど関係ないということです。脳に関する、あるいは生理学的な基礎的研究も数多くあります。脳のどこに異常があって、対人関係に問題が生じるのでしょう?基礎研究は後日述べます。これが結構大変です(しかめ面)  

発達障害とは??
 広汎性発達障害(ASD)、ADHD,LD
 (ADHD:注意欠損多動症  LD;学習障害)
の三つが言われます。これらは重なり合っています。同じ人でそれぞれを併発している人も多いです。
診断は?これは結構難しい。 診断は後日に。
詳しく症状をとらえる、生育史をきちんとたどるなどですが、脳波、MRI、採血などで診断がつくわけではありません。心理テストは多少役立ちます。

症状は?  一言で言えば、対人関係に問題がある人たちです。
 広汎性発達障害(ASD) 
基本、自閉的で自分の殻に閉じこもりがちで、対人関係は一方的です。小さいときはわがまま、衝動的とよく言われます。KY, 周りの空気を読めないともよく言われます。また、常同行為もよくみられます。いつまでも同じ行為を続けて飽きないというものです。赤ちゃんの時は母への反応が乏しく、表情がない、笑わない、抱いているとき石のようだといわれることもあります。幼稚園、小学では不適応を起こしがちです。結構、虐められます。相手の気持ちを読むことが難しく、相手の悪口を平気で言うなど自分勝手な行動が多いので、友人に嫌われがちです(「たけし」さんはどうなのでしょう)。また、音に過敏もあります。
衝動的な傾向(癇癪(かんしゃく)その他)もあります。知恵遅れは結構併発します。

 ADHD:小さいときは多動が目立ちますが、だんだん大きくなると多動はめだたなくなり、注意障害が目立つようになります。幼稚園、小学校では落ち着きがなく、クラスのまとまりを乱し、先生、友人からきつい対応を取られて、元気がなくなることも。虐めもありえます。時には、担任からも。
注意障害は、ケアレスミス、忘れ物が多い、かたづけられない、宿題をなかなかしようとしないなどの困った症状が出ます。段取りが悪くて、学校、勤務先で苦労が絶えません。  
治療・対応
薬: 薬で基本的な症状が治るわけではありません。飽くまで、対症療法です。
たとえば、衝動性が高いときは薬も役立ちます。うつ傾向があれば薬もいいでしょう(漢方を含めて)。
自閉症の治療は基本、治療教育です。行動療法的治療もいいでしょう。啓蒙書も多く出ています。
ただし、専門家は少なく、日本では治療は遅れています。
     
ADHDにはコンサータ、ストラテラなどは結構効果があります。副作用に注意して慎重に使っていく必要があります。ADHDの方は、対人関係が苦手で、学業、仕事の遂行に難点があります。癖を知って、本人、家族、治療者が結束してうまく学習していくとよいでしょう。効果は充分期待できます。今の時代、啓蒙書、漫画を含めて、ADHDに役立つ本が結構出版されています。大いに利用していきましょう。
  
LDには薬はほとんど期待できないでしょう。治療教育でやっていくのがいい。ただし、専門家は少ない。
  
参考:
アスペルガー症候群:最近この病名は使われなくなりました。
高知能型自閉症と最近はいうようです。有名な人が多いです。エジソン、アインシュタイン、多くの大学教授など。
特異な才能をしめす人がいます。将棋、囲碁棋士には多いです。

発達障害を一言で言うのは難しい。
私は、人は普通、大きくなるに従って、普通に学習して社会性を獲得していくはずが、それができにくい、というのが発達障害ではと思っています。それこそ、いちいち学習していかなければ社会性が発達していかない人たちだとひそかに思っています。そういう癖があることを周りは知って、あたたかく見守っていく必要があるでしょう。怒ってばかりではいけません。気長に育てていく必要がありましょう。本人もそのことを知って、気長に成長していく必要があります。いつかは追いつけるはずです。
                 
                    平成28年11月9日
                    文責 脇元 安