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ドクタ-美根の過敏性腸症候群治療教室

2016年10月26日 水曜日

ドクター美根の過敏性腸症候群治療教室

機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)について その1:ドクター美根の過敏性腸症候群治療教室(美根:元九州大学大学院教授、元福岡大学教授)
2016年10月26日水曜日
第23回
【機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)について その1】
今回は機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)についてお話しします。
機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)は過敏性腸症候群とならんで、とても頻度が高い消化器疾患であり、過敏性腸症候群とよく似た消化管機能異常というメカニズムで起こります。
「胃が痛い」、「胃が重たい」、「胃がもたれる」「胃のあたりが不快でムカムカする」などの症状が持続的または頻回に起こり、日常生活や社会生活に大きな支障をきたすレベルになっている、しかしながら食道、胃、十二指腸内視鏡検査、腹部超音波検査および血液検査では、症状を説明できる異常を認めない方がかなり多くおられます。このような場合に、私たちは機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)と診断します。
機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)と診断される方において、「胃が痛い」という症状は救急車を呼びたくなるほどの激しい痛みの場合もあれば、痛みはそれほど強くはないけれども"かなりの苦痛である"というレベルのこともあります。この痛みは絶え間なく続いていることもあれば、痛みがある時と痛みがない時期を繰り返しているという場合もあります。
"胃が重たい、胃がもたれる、胃が動いていない"という不快な感覚が続いてとても辛いという方も多くおられます。このような胃の痛み、不快感に加えて「ムカムカする」という吐き気が伴うこともしばしばあります。
一般的にはこのような方の食欲は普通であることが多く体重が減ることも少ないのですが、中にはかなり食欲が落ちて体重が10kg以上減ったという場合もあります。胃部症状に伴う不安がとても強くなり、「もしかしたらガンではないだろうか?」「検査でガンなどの重大な病気が見落とされているのかもしれない」と、ガン恐怖に陥っている方もおられます。不安が強くなって夜の寝つきが悪い、夜中に目が覚めるという方もしばしばおられます。
機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)の定義から当然、食道、胃十二指腸の内視鏡検査では症状を説明できるような異常は認めません。
次回はどのようなメカニズムでこのような症状が起こるのか少し詳しくお話しします。
(文責 美根和典)

投稿者 脇元クリニック

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