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2018/06/14

◆休診のお知らせ◆
 
院長出張の為、7月26日(木)院長の診療は休診、美根先生の診療はあります。
7月27日(金)7月28日(土)は代診の先生となります。
診療時間は9:30~13:30となっております。

2017/07/13
2017/03/25

◆お知らせ◆
平成29年5月第2週より

毎週 木曜日午前(10時~13時)
児童専門外来を開設いたします。
不登校、発達関連、引きこもり、不安障害、チック等の相談に応じます。

同日 午後14時半~18時
新患および再来(児童から大人)の診察、精神衛生相談(本人以外のご家族からのご相談)を行います。

当院は予約制ですので電話で予約してご来院ください。
☏092-751-0010

ドクタ-美根の過敏性腸症候群治療教室

2016年8月24日 水曜日

ドクター美根の過敏性腸症候群治療教室

ドクター美根の過敏性腸症候群治療教室(美根:元九州大学大学院教授、元福岡大学教授)
2016年8月24日水曜日
第22回
【過敏性腸症候群はしばしば"機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)"を合併する。その2】
 過敏性腸症候群としての治療の経過中に、その方が胃痛、吐き気を訴えるようになることがあります。そして内視鏡検査をしても食道、胃、十二指腸に異常は認めず"過敏性腸症候群に機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)が合併している"と診断することがしばしばあります。
これとは逆のこともあります。強い胃痛に苦しんでいた方を機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)と診断して治療を行い、症状は消失して良い経過を示していたけれども、その後、今度は下痢、腹痛が新たに出現して過敏性腸症候群と診断する場合がしばしばあります。
もちろん機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)という診断をする場合には、上腹部症状の有無だけが問題ではなく、「その症状で苦しんでいる」、「症状のために日常生活、社会生活において大きな支障をきたしている」ということが診断するにあたって重要なこととなります。
それでは胃、十二指腸に器質的異常は認めないのに、生活に支障をきたすほどの上腹部症状が起こるのはどのようなメカニズムによるものなのでしょうか?
一つは胃十二指腸の運動(ぜんどう運動)や働き(胃液や粘液分泌、消化管内の圧力)が異常になっている(「機能異常が生じている」と言います)ことが考えられます。もう一つのメカニズムとして胃十二指腸における内臓知覚が過敏になっている(内臓知覚異常)ことが考えられます。
このような胃十二指腸の機能異常はいろいろな原因でおこります。飲酒、薬物、食物などはその一因となりますが、最も頻度が高く、そして重要な要因は情動ストレスや心理的な疲労です。ひどく緊張する時に「胃がキリキリする」、不快な状況や人物に対する時や、強い嫌悪感を生じるような状況で、「むかつく」、「吐き気をもよおす」などと私たちは日常的に上腹部症状を感情表現として用いています。このことからも容易に理解できるように、不安、緊張、不快あるいは怒りという大きな感情変化、ストレスは、胃十二指腸の機能変化が引き起こします。
これは過敏性腸症候群とストレス、情動の関係とほぼ同じようなメカニズムによるもので、消化管の機能をコントロールする脳の部位と感情をコントロールする脳の部位はほとんど同じであることに基づきます。そしてこの機能変化とそれに基づく症状が持続、反復して日常生活に大きな支障をきたすレベルになった場合に、その方々を私達が機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)として治療することになります。(文責 美根和典)

投稿者 脇元クリニック