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2018/08/30

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2017/07/13
2017/03/10

ドクタ-美根の過敏性腸症候群治療教室

2014年11月20日 木曜日

ドクター美根の過敏性腸症候群教室

ドクター美根の過敏性腸症候群治療教室(美根:元九州大学大学院教授、元福岡大学教授)
平成26年11月19 日
第13回
過敏性腸症候群治療における抗うつ薬

長い間、過敏性腸症候群で苦しんでおられる、いわゆる難治性過敏性腸症候群、日常生活、社会生活に大きな支障をきたしている重症の過敏性腸症候群の方の治療において、抗うつ薬は大きな役割を果たします。
抗うつ薬は本来、「うつ病」の治療のためにできた薬ですが、過敏性腸症候群の治療においても貴重な治療効果を示します。
過敏性腸症候群で強い症状がある場合、特にうつ病(不眠、食欲不振、意欲低下など)の症状を伴っていなくても、かなりの方において抗うつ薬が、腹部症状、便通異常に対して治療効果を示します。私は難治性、重症の過敏性腸症候群の治療に抗うつ薬を用いますが、多くの方でかなりの有効性を示します。そして腹痛、腹部不快感、頻回の排便、腸管ガス症状などが十分に改善したら、抗うつ薬の量をゆっくりと減らします。最終的に服薬を終了しても一旦改善したら、ほとんどの方において、その後、強い症状の再発はみられません。
一方、うつ病の方において過敏性腸症候群と同様の症状を呈しておられることがしばしばありますが、この場合に抗うつ薬を治療に使用して奏功すると、うつ病の症状、過敏性腸症候群様の症状のいずれも著しく改善します。
一般的には、過敏性腸症候群の治療に抗うつ薬が広く使用されているとは言えません。内科疾患に抗うつ薬を使うのはかなりの知識と経験が要求されるからです。
抗うつ薬は他の身体疾患、例えば慢性、難治性の痛みを訴える疾患(具体的には緊張性頭痛、帯状疱疹後神経痛、繊維筋痛症など「慢性疼痛」と呼ばれるもの)にもかなりの有効性を示します。それで、ペインクリニックにおいても、熟練した麻酔科のドクターにより、痛みの治療のために、抗うつ薬がしばしば投与されています。
次回は、"抗うつ薬の使用において、なぜかなりの知識と経験が要求されるのか?"についてお話しします。

(文責 美根和典)


投稿者 脇元クリニック

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