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2018/08/30

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2017/07/13
2017/03/10

ドクタ-美根の過敏性腸症候群治療教室

2014年6月25日 水曜日

ドクター美根の過敏性腸症候群教室

ドクター美根の過敏性腸症候群治療教室(美根:元九州大学大学院教授、元福岡大学教授)
平成26年6月25日
第6回
過敏性腸症候群の方の体の中では何が起こっているのでしょうか?

過敏性腸症候群の方の体の中では、小腸と大腸の運動が、健康な時に比べて激しくなり、また無秩序になっています。
人が怒りを感じている際の表現として「はらわたが煮えくり返る」と言いますが、まさにそのような状態になっています。怒りと言う感情に限らず、強い不安を感じる時、精神的にひどく緊張する時、精神的に疲れ果てた時に多くの人がこのような状態になります。
人間は食べることで栄養素、水分、塩分を取り、日々の生活、活動をすることができます。食べたものは主に胃液、膵液で消化され、消化されたものは小腸、大腸において規則正しい腸管の運動(ぜん動運動といいます)によりゆっくりと肛門の方に運ばれます。この間に、消化されたものから栄養素、水分、塩分が腸管の粘膜から体内に取り込まれます。その残りが便として排出されます。
空腹時に、美味しそうな物を見たり、その匂いを嗅いだだけで腸管は動き始めます。このようなことが起こるのは、感覚を受けとめた脳が、自律神経、ホルモンを通して腸に刺激を与えているためです。これは消化をするに当たって、消化管の準備状態を作るという重要な体の仕組みです。この仕組みをとおして、脳における感覚や、脳で生じる感情は腸管の運動や消化機能に強い影響を与えます。
しかしながら不快な感覚、怒り、不安、精神的緊張は自律神経系、ホルモンを通して腸管に激しい刺激を与え、規則正しい腸管の運動を狂わせてしまいます。小腸、大腸の運動は激しくなり、規則性を失い、分かりやすく言えば「腸管のけいれん状態」となります。そのために激しい腹痛、腹部不快感、下痢、便秘、腹満感などが起こります。
このような不快な感覚、怒り、不安、精神的緊張は強いストレス状態のなかで起こります。そして腸管の運動機能異常を起こしてしまいます。
この腸管の運動機能異常が、いろいろな状況のために持続、増悪して日常の生活を障害するレベルになると、過敏性腸症候群と診断される状態になります。
すなわち様々な心理的ストレス、肉体的ストレスが過敏性腸症候群の最も大きな発症因子になります。
(文責:美根和典)


投稿者 脇元クリニック