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発達障害

2010年1月18日 月曜日

発達障害(2) @福岡天神の心療内科、脇元クリニック

発達障害(2)
発達障害は最近のトピック中のトピックです。
発達障害とは、本来、自閉症、その近縁(アスペルガー症候群、ADHD他)ですが、わたしは自閉症(広汎性発達障害)だけでなく、知能は普通で、対人関係が生来苦手な人を広義の発達障害とよんでいます。
最近杉山論文(そだちの科学 13巻 11.2009 2-13ページ)が出て反響を呼んでいます。
彼は大人の統合失調症、感情障害(うつ病、双極型感情障害)の中に少なからずもともとの発達障害があり、それらは(彼らがおとなになるにつれ、統合失調症様、感情障害様が伴う)かなり多いと注意を呼びかけています。
 発達障害は小さいときに苛め、虐待をよく受け、従ってPTSD(心的外傷後ストレス障害)が多く合併する、症状として、フラッシュバック、乖離など出現する、フラッシュバックには短時間の幻聴もあるので、よく統合失調症と診断(誤診?)されるわけです。こういう場合、薬は結構使われます。発達障害の幻聴に薬が効かないので、治療者はどんどん増やしていくのです。このときに、診断を疑えばいいのですが、幻聴即統合失調症という呪縛から抜け出せていないので、薬がどんどん増えていくというわけです。
 感情障害については、フラッシュバック、乖離に伴い、うつ状態を合併するのですが、うつ病とだけ見ていてはなかなか治りません。心の傷に注目しないといけません。薬だけでは治りません。患者の背景に注意を向けないといけませんなどのべている。
いずれも鋭い指摘であり、成人をみる場合、必ず発達障害の有無をみないと、焦点のずれた治療になるというわけだ。彼は成人の統合失調症の3割?!に発達障害のケースがあると大胆にいっている。感情障害でもそれは多いだろう。彼の慧眼である。臨床家は杉山に倣って全例に発達障害を考え、診断に努めるべきであろう。

         1)1.18.2010
         2)1.31.2010   
             脇元 安