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2009年6月18日 木曜日

SSRI(パキシル)の攻撃性について(緊急) @福岡天神の心療内科、脇元クリニック

うつ病::SSRI(パキシル)の攻撃性について(緊急)
 新聞、テレビ?にSSRI(パキシル)の攻撃性について報道されて以来、患者さんからのパキシルについての質問が急に増加しました。私の経験では(200例近くある)SSRI(パキシル)での攻撃性の症例はないのですが、(但し自殺念慮の増加(昂進)は一例あり学会報告しました。H20年うつ病学会:福岡市にて)マスコミに派手に書かれた影響でとんでもない薬という印象を持たれ、もはや使えない状況に至っています。いい薬でもマスコミに叩かれ、こういう現象に至った例は昔からありました。他にいい薬がなければ使われ続けるのでしょうが、他にいい薬があれば自然に使われなくなるでしょう。
 ただし、パキシルは他の抗うつ薬がゆっくりしか効かないのに、シャープに効くという長所があります。攻撃性の点で、子どもには使いにくい、と以前イギリスで叩かれ、子どもには慎重投与という風になりましたが、今回成人に対しても上記のようになり臨床家としては大変残念な状況です。マスコミの影響は甚大です。以前からの三環系、四環系の抗うつ薬でも攻撃性の増加の報告はあります。頻度は少なかったと思います。
 ところで、タミフルで若者に中枢作用があり、投与後おかしな行動をとり、ビルから飛び降りて命を落としたというケースが数例ありましたが、結局うやむやになり(インフルエンザによる中枢作用は確かにありますし、薬が犯人というのは早計ではあります)、他にいい薬がない状況で、インフルエンザの特効薬という位置をいまも保っています。こちらは命がかかっていますので、中止という方向には行っていないようです。パキシルの攻撃性に関する日本の報告では、攻撃性の頻度は4.3%とのことで少し頻度が多いような印象がありますが、もっと症例を集めて慎重に討議する必要はあるでしょう。
今回のことでいい薬が使えなくなるという風になるのはいかがなものでしょう。
                H21.6.18脇元 安