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当院では児童思春期うつ病(9歳~17歳)の治験を行っております。
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うつ病

2009年5月15日 金曜日

最近のうつ病治療の状況(2) @福岡天神の心療内科、脇元クリニック

最近のうつ病治療の状況について。
最近うつ病が増え、しかもなかなか治らなくなりました。抗うつ薬がなかなか効きません。教科書では抗うつ薬がうつ病にはよく効くとありますが、現場からは到底その意見には賛成できません。診断が難しい病気ですから、診断には常に注意が必要です。うつ病と診断され、抗うつ薬が効きにくい場合は少なくとも三人の専門医の診断を仰いでください。うつ病には多くの型があり、確かにストレス型うつ病、神経症性うつ病など薬の効きにくい型はあります。ストレス性うつ病は薬は効きにくいですね。対人関係、お金が絡んだうつは手強いです。あとPTSDに伴ううつ病も治りにくい。パニック障害に伴ううつ病は手強くありません。
 最初の抗うつ薬で効かない場合、他の種の抗うつ薬を試す、量を見直してみる(増量)、最近流行の感情調整薬(炭酸リチウム、抗てんかん薬(ランドセン、デパケン、テグレトール))の併用、抗精神病薬の併用などが勧められます。しかし、私の経験では他の抗うつ薬を試すはいいとして、感情調整薬の併用はいい結果がなかなか得られていません。副作用も気になる薬です。血中濃度を月一回はモニターする必要があります。また、緩和精神安定剤の漫然とした併用はよくありません。
 あるいは、私が担当医している患者さんが、感情調整薬への反応が単に不良ということなのかもしれません。薬があまり期待出来ないとなると、お互いに困ります。しかし、よく考えたら薬による感情病の治療は、たかだかこの30数年のトレンド。以前は人間はうつ病にどう対応していたのでしょう。
漢方、転地療養、運動、リラクゼーションなどをおこなっていたのでしょう。環境調整も忘れてはいけません。個人的意見としては、うつにはもっと体を動かしたらいいと思います。その元気がないという方も多いですが。アメリカでは結構、運動療法が行われています。個人的には気功、ヨガ、合気道、空手などをお勧めします。最近はやりの認知療法もいいです。これは、当院でも盛んにおこなっています。難しいものではありません。
いいと思うことは、あまりお金をかけずにやっていきましょう。今一度先人の工夫を見直してみてもいいと思います。      
              H21.5.15 脇元 安  改訂 5.19 改訂 6.5