無料相談に進む

新着情報

一覧を見る

2018/08/30

治験について

当院では児童思春期うつ病(9歳~17歳)の治験を行っております。
興味のある方は当院までご連絡ください。

うつ病セルフチエックに進む

2017/07/13
2017/03/10

その他

2009年4月 6日 月曜日

精神病について(その1) @福岡天神の心療内科、脇元クリニック

精神病について:
精神病、厭な言葉ですね。その実体はなんでしょう。精神医学的には正常者、神経症(最近はこの病名は、はやらなくなりました)、精神病と三分して説明します。神経症には種々の症状が
あり(多くは不安、不安の身体化症状(動悸、息苦しさ、冷や汗、しびれ、癖、チック等)、他には強迫症状、癖などあり、本人は苦にしているが、病識はあり、病気を否認しない人となっています。精神病は幻覚、妄想、思考障害、感情障害、意欲障害など種々な症状がみられますが、病識がないか、あっても乏しいひととなっています。統合失調症が有名で、幻覚妄想状態が少なくとも6ヶ月続くとあります。怖いのは人格が損なわれることです。100人に一人程度の率ですが、人格の低下が起こる人は4分の一ぐらいあります。多くのタイプがあります。きれいに治って社会的に活躍出来る方は四分の一ぐらいでしょうか。半分ぐらいは入退院を繰り返されます。
診断が大切です。幻覚妄想が出ますと安易に統合失調症と診断する医師が増えつつあります。
幻覚妄想は統合失調症に特異的な症状ではありません。これは他の疾患でも出ます。身体疾患が土台にあり、幻覚妄想を呈することはままあります。ですから3人の医師の診断が全員一致したら診断を受け入れるしかありません。
治療ですが、薬物療法が主になります。最近副作用の少ない薬がぼつぼつ出ています。カウンセリングは補助的です。助言・指導も大切です。病気の後、リハビリも大切です。
とにかく、この診断は重いです。受け入れるのに勇気が要ります。完全に治るのは4分の一ぐらいで、4分の一は結構重いです。全体の半分は入退院を繰り返すようです。薬をずっと服用すれば再発は防げるといいますが、完全ではありません。生活のリズムも大切です。病気の重大さに家族も動揺して正しく患者さんに対応できない場合があります。ですから、家族教育も大切です。仕事は病気をほとんど隠して働く事になり、ストレスです。病気の後、疲れやすくなっており、そのことと対人関係のストレスなどから途中退職も稀ではありません。再就職もなかなか大変です。
しかし、中には頑張っておられる方もおられます。通院しながら服用しながら仕事を続けたり、主婦業を続けておられるかたも多いです。悲観せず、あきらめないでいきましょう。自殺も結構多いですが、カウンセリングを受けるといいでしょう。いい医師を見つけることも大切です。
絶望したら「絶望の心理学」(脇元 安 著)もたまにはいいかもしれません。

              H21.4.6、4.18 脇元 安