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うつ病

2009年1月20日 火曜日

非定型うつ病(その2) @福岡天神の心療内科、脇元クリニック

うつ病(非定型うつ病 その2)
大分前に非定型うつ病について述べました。従来のメランコリー型に代わって本症がふえています。これは時代精神の差からむしろ来ているのではと貝田先生(医師)が述べておられました。 従来は社会が真面目、律儀、組織優先型、いわゆる滅私奉公型人間を求めていた。それに対応して人間は自分をそういうい風に作り上げていった、他人を責める前に自分を責める(自罰傾向)とする説です。いまはむしろ個人主義が優先しており、、自分を大切にする、何かあった場合他人を責め、責任を転嫁する(他罰型)、そういう風に変わってきています。
 現代は、従来のメランコリー型のうつ病は減り、非定型のうつ病が増加しつつある、そういうことでしょう。現代のうつ病は案外あるいはそれ以上に抗うつ薬が効きません。これは非常に困ったことです。従来はうつ病と診断されたものはだいたい2,3ヶ月で治っていました。何年もかかるうつ病は少なかったです。こころの風邪と従来いわれたゆえんです。
 しかし、従来の抗うつ薬はあまりパットしませんが、感情調整薬(炭酸リチウム、抗てんかん薬)が有効です。但し、個人的にはあまり期待できないのではと思っています。感情調整薬は、抗うつ薬より副作用がやや強いので、医師の指導が必要です。血中濃度も定期的に測定する必要があります。最近は強力安定剤の併用が試みられています。日本でも今年から治験が始まる予定です。案外効果はあるようです。副作用には要注意です。
 非定型うつ病は過眠、過食以外に性格変化が起こることがあります。怒り発作と言われるものです。この発作の時は怒りがひどくて周りの説得にも耳を貸しません。昔の事を思い出し、辱めを受けた相手のところに怒鳴り込んで警察沙汰になることもあります。これはその内治りますが、治療を要します。あと、周りの状況で容易に気分が良くなると言うのも特徴です。メランコリー型ではこういうことはありません。本症は、従来の抗うつ薬があまり期待できませんので、注意が必要です。攻撃性が全面に出ることもあり得ますので、周りは振り回されない様にしないといけません。
                 H21.1.20    脇元 安
                 改訂 H21.5.21